インプラント治療は、失われた歯根の代わりに
チタン製のインプラント(人工歯根)を骨に埋め込む治療です
歯根(しこん)とから成り立っています。
歯を失う事は、歯冠と歯根を失う事です。
インプラント治療は、失われた歯根の代わりに
チタン製のインプラント(人工歯根)を骨に
埋め込み、そこに人工の歯冠を固定します。
チタンは生体組織において異物とみなされず、
骨と結合するという特性を持つ治療法で、歯を1本
失ったものから全て失ったケースに対応できます。
埋め込まれたインプラントは、動く事なく違和感、
異物感に悩まされることはありません。
自分の歯と同様に食事が出来ます。
天然歯の構造
歯根膜
歯と骨の間は、「歯根膜」という強い線維組織で結合している。歯根膜は、噛む力のセンサーで歯と歯槽骨のクッションの役割をしている。歯根
歯の土台。歯根膜で被われ、歯槽骨と結ばれている。歯槽骨(しそうこつ)
歯および歯根を支えており、歯、インプラントを支える足場の様な組織。インプラントの構造
上部構造(人工の歯)
天然歯の歯冠の代わる人工の歯。周りの歯肉や見た目の自然さを配慮して作製している。
下部構造(人工歯根)
歯槽骨に穴をあけ人工歯根となるインプラント体を埋める。日数の経過と共に骨とチタン製の人工歯根が結合する。この現象をオッセオインテグレーションといい、人工歯根と生体が調和し長期間保持されている。
歯を失ったままにしておくと、生活の様々な場面で悩みがでてきます。
この場合上顎では、咬み合う歯がなくなり対合歯が欠損部に移動する場合があります。
下顎では、両隣の歯が欠損部に移動する場合があります。
歯根は噛む力を骨に伝えます。これによって骨のかたちを保ち損傷を防ぎます。
ブリッジにしたいけど...
- ブリッジを作るために健康な歯を削る
- ブリッジを支えている歯が痛んでしまい神経を取り結局歯根が割れブリッジを支えている歯を抜くことになってしまう
入れ歯しかない
- 食事が歯がある時とではおいしくない
- バネが見えてはずかしい
- 取りはずしがめんどう
- ガタガタして、硬いものが噛めない
- 入れ歯の下に食べかすが入り込み気になる
- 口臭が気になる
- 入れ歯をしたことにより支えていた歯が駄目になってしまう
- まだ、入れ歯にはしたくない
天然の歯とほとんど変わらない感覚
周りの歯を傷つけないで失った部分だけに歯を作る。また、周りの残された歯に負担をかけないで食事が出来る。インプラント治療によって、天然の歯とほとんど変わらない感覚で、物を噛んだり、会話を楽しむことができるようになります。
- インプラントの足場となる骨の量(高さ、幅)十分あること
- 全身疾患(高度の糖尿病、血液疾患)が十分コントロールされていること
- 非喫煙者が好ましい
- 歯の清掃状態のいい方
- 治療後定期的に来院出来る方
インプラント治療を行う際に様々な検査が必要です。
患者さんごとに抱える異なるリスクに対応し治療計画を作成し、十分な準備と配慮をするための大切なステップです。問診と口腔内検査を行い、なぜ歯を失ったか原因を調べます。事故が原因なのか、歯周病か、虫歯かで治療で配慮すべきポイントが違います。また、プラークコントロールのチェックと全体的な歯の状態を検査してインプラント治療を行う際に配慮します。
噛み合わせ検査は、歯形を取り、模型を作って噛み合わせのチェックを行いインプラントを入れる位置、上部構造の大きさなどを設計します。噛み合わせが悪いまま治療をしてしまいますと、せっかくのインプラントがダメになったり、周りの歯(天然歯)もトラブルが起こります。
X線検査は、インプラントを歯槽骨に入れるために十分な高さがあるかどうか、他の天然歯との位置関係を調べます。
CT検査は、X線検査で把握仕切れない歯槽骨の形状を知りたい時に必要です。現在は、3次元的に解析ができ詳しい情報が得られます。
治療期間
歯科治療で一番重要なステップです
定期的に歯科医師の診察を受け、口腔内のコントロールをし、常にケアを行いインプラント、天然歯を長持ちさせていきましよう。